リノール酸は体に悪い?それとも体にいい?本当に正しい認識とは?

私たちの身近な存在である「油」、実はこの油が体に及ぼす影響が大きいことをご存知でしょうか。

私たち人間は自分の体の中では作り出せない様々な栄養素を食事を通して摂取することにより健康を維持しています。

その中でも栄養学では食事などによってしか摂取できない欠かせない油を必須脂肪酸として指定しています。

リノール酸はその必須脂肪酸の1種で私たちの健康に大きく関わっている油として研究がされています。

リノール酸という脂肪酸は体に悪いと言われることもあれば、一部では体にいいと言われることもあるので本当に正しい認識はどちらなのか混乱してしまいやすい部分があります。

今回はリノール酸の特徴から実際のところ体にいいのか悪いのかはっきりさせるために具体的に調査した結果をまとめていこうと思います。

リノール酸とは

不飽和脂肪酸の一種で、必須脂肪酸に指定されています。炎症関連の発生メカニズムとの関係が指摘されており、ニキビなどの炎症に効果が有るとされ化粧品の成分としても使用されていますが、過剰摂取すると炎症を促進する物質の元になるともされています。

化学の分野でいうとω-6系に分類されており、生体内で活用される。植物油に多く含まれており、ベニバナ、コーン油などがその代表と言えます。

人間の体内で作り出すことができないため、食事等での摂取によって補われています。このような必須脂肪酸はリノール酸以外に、α-リノレン酸やEPA、DHAなどがあります。

リノール酸が体に悪いと言われる理由

リノール酸の1日の摂取量は4〜5gと言われており、しかし現代の日本人の平均摂取量は13〜15gと約4倍以上も摂取している状態です。

リノール酸はそれ単体で健康に良い影響を与えるというよりは、ω-3系のα-リノレン酸をバランスよく摂取することによって効果を発揮します。

ω-3系とω-6系の摂取するバランスとしては1:1もしくは1:4が望ましいとされており、実際に口にする洋食に含まれる割合は1:10〜1:30とω-6系の脂肪酸に偏ったバランスになっています。

リノール酸を過剰摂取してしまうと、ω-3系とのバランスが崩れて炎症亢進作用が強く働きアレルギーを引き起こす原因となっているのではないかと研究では報告されていました。

また、大腸がんや心血管系のリスクも上がることが問題となっており、現在の洋食中心の食生活では体に悪い影響を起こす成分としても認知度が上がっています。

リノール酸は体に良い側面も

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リノール酸は体に悪いことばかりなのになぜ必須脂肪酸に指定されているのか不思議に思う方も多くいらっしゃると思います。

リノール酸は過剰摂取を続けると様々な体に悪い影響を引き起こすとされていますが、摂取量を制限すれば体に良い影響をもたらしてくれるのです。

脂肪酸と聞くと血中のコレステロールや中性脂肪が上がるイメージですが、リノール酸は一時的にですがこれらの数値を低下させる効果があることでも知られています。

また、リノール酸は髪のツヤ、抜け毛、傷の修復などの効果もあり私たちが健康を維持する上では欠かせない成分であり、よほどの過剰摂取を長期にわたって続けない限りは恐ろしい成分ではないといえるでしょう。

リノール酸を含む食材は多く存在しており、ドレッシングの油などにも含まれていることがあります。

リノール酸を含んだ油はさっぱりとした味わいからコクを出すような味わいまで利用できるので、使用量に気をつけながら日常的に摂取できるのがいい点です。

リノール酸を健康維持に取り入れることは可能か

マーガリンなどにもリノール酸は豊富に含まれているため、一時話題になったマーガリンは体に悪いから食べないほうが良いという情報によっていつの間にかリノール酸まで体に悪い食べ物のように誤解されてしまいました。

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正確にいうと、マーガリンに含まれるトランス型脂肪酸という人工的に作られた成分が体に悪いとされており、リノール酸が原因でコレステロール値が上がったりするわけではありませんので注意してください。

リノール酸が与える体に悪い面が強調されだしたのは、オレイン酸などの他の物質と競わせることでオレイン酸やα-リノレン酸が優れているようにPRするために引き合いに出されたこともあり、リノール酸のもつ本来の体に良い面も忘れられつつあります。

現代の日本人の食生活ではリノール酸は過剰摂取になる傾向がありますので、健康維持に活用する場合は調理する際の油の量を調節することや、脂っこい食事中心ではなくバランスのとれた食事を心がけることが必要です。

また、リノール酸だけでなくα-リノレン酸との摂取バランスが非常に重要なため、リノール酸の摂取量と釣り合いが取れるようにα-リノレン酸も摂取することが健康維持のポイントです。

この記事のまとめ

私たちの生活になくてはならない「油」ですが、油にも様々な影響を与える成分が多く存在しており、特に必須脂肪酸であるリノール酸やα-リノレン酸は体に良い影響も悪い影響もあることがわかっています。

とくに、食事が和食中心の生活から洋食中心の生活に変わったことによりリノール酸とα-リノレン酸の摂取バランスが崩れ、リノール酸の過剰摂取によりアレルギーなどを引き起こす原因となっているのではないかと言われるようになりました。

実際に普段の食事の中で摂取されてるリノール酸の量は通常で14g前後となっており、この数値では発ガン作用やアレルギーを起こすのに積極的にリノール酸が関与しているとは言い難い量であると最新の報告で発表されていました。

リノール酸の特徴として

  • 必須脂肪酸である
  • コレステロースの低下作用がある
  • 過剰摂取で炎症の亢進作用物質が生成される
  • 摂取不足で髪のパサつき、抜け毛、傷の治りが遅くなる
  • α-リノレン酸とのバランスのとれた摂取が望ましい

このように、リノール酸を健康維持に役立てるには過度な摂取に気をつけるとともに、DHAやEPAなどに代表されるα-リノレン酸の摂取も心がけることが非常に大切であると言えます。

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2016.06.01
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