肉の脂と魚の脂の違い「健康に良い」のはどちらがいいか?

肉と魚の脂の違い

普段私たちが食べている動物性の脂は、牛・豚・鶏を初めとする哺乳動物の肉の脂魚の脂に分けられます。

なんとなく「肉よりも魚を食べたほうが健康にいい」とかイメージだけで思っていて、どのように違うのかをしっかり分かっている人は少ないのではないでしょうか。

漢字は同じ「脂」を当てますが、肉と魚では脂の性質がまるで違い、体内に取り入れた時の作用についても大きな違いが出てきます。

肉と魚の脂の違いを理解し、毎日の健康のためにどう活用していくべきかを簡単にまとめました。

肉の脂は冷えると固まる飽和脂肪酸

ステーキの脂

ステーキなどを食べているときを思い出してください。鉄板が熱いうちはトロトロのジューシーな脂なのですが、冷えてしまうと「白い塊」のようになって脂が固形化してしまうのが分かると思います。

このように冷えると固まってしまう脂のことを飽和脂肪酸と呼びます。まるでロウソクのように白くなってしまうのです。

牛・豚・鶏の体温は人間より高い

牛や豚、以外ですが鶏も、人間よりも基本的に体温が高い動物です。生命活動に欠かせない脂分は、体温に合わせて最も効率よく働けるようになっています。でもこれはその動物だからこそですよね。

人間の体温ではそもそも上手く代謝しきれないもの。大量の肉の脂を日常的に取り入れてしまうと、脂肪の代謝異常を引き起こして「肥満や中性脂肪値の向上、高コレステロール値」になるなど、生活習慣病として悪影響を引き起こす原因にもなるのです。

魚の脂は冷えても固まらない不飽和脂肪酸

寿司

お刺身を食べるときに、冷たい氷の上に魚が乗っていても、凍らない限りはカチカチにならないですよね。さらに冷たい醤油に刺身をつけてみると、醤油の表面に魚の脂がうっすらと浮かぶのが分かると思います。しかし魚の脂が固まってしまうことはありません

※魚の煮物などが冷えると固まることがありますが、脂ではなくコラーゲンなどのゼラチン質がプルプル固まっているだけです。

魚は冷たい海水の中を泳ぎまわるため、冷えてしまっては動きが鈍くなってしまいます。高い水圧から身を守るしなやかな筋肉をつくるために、魚の脂は時間がたって冷えても固まることがないようになっているのです。

※植物の油も、冷えても固まらない不飽和脂肪酸です。中でもオレイン酸という不飽和脂肪酸は健康効果の高さから注目されていますね。オリーブ・キャノーラ油などの調理用の油のほかにも、ナッツ類などに多く含まれており、動脈硬化・高血圧・心疾患などの生活習慣病を予防効果が期待できます。

体内に入ったとき、脂はどうなるのか?

体内に取り入れられた脂は、脂質を分解する酵素などのサポートを受けながら分解されて体内に吸収されていきます。肉の脂も魚の脂も脂には変わりがないのですが、体に与える影響は大きく違ってくるのです。

肉の脂は摂りすぎると、血中に留まりやすくなって中性脂肪が増加してしまいます。さらに悪玉コレステロールの量も増やすばかりか、善玉コレステロールを減少させてしまうため、余計に血中脂肪を留まりやすくさせる原因になってしまうのです。

魚の脂は吸収されると、血中コレステロール値を減少させる働きがあり、血中中性脂肪の低減にプラスに働いてくれます。冷えても固まらずにサラサラとした脂ということもあり、血管内に残りにくく代謝もしやすい脂質として、健康を意識していくのであれば欠かせないのが魚の脂なんです。

参考サイト:全国健保協会・脂質をコントロールする

どうして魚の脂は普段使える調理オイルとして流通していないのか?

魚の脂は植物油と違って、非常に酸化しやすい性質をもっているため劣化が激しいのです。ボトルに詰めてもすぐに劣化してしまっては意味がありません。

一方肉の脂である飽和脂肪酸は冷えると固まる性質がありますから、固形脂肪として管理がしやすく劣化を防ぎやすいので、至るところで使われているのです。

魚の脂はサプリメントなどで劣化しないようにカプセル詰めされたものが主流であり、一般に使えるようなものが少ないのが残念な限りです。

食べたいのは魚の脂!ただし偏りすぎには禁物

オイル

ここでまとめに入りますが、人間の体にとって本来相性がいいのは、魚の脂や植物油であるということが分かりました。

ただし魚ばかり食べていれば良いかといえばそうでもなく、魚の脂も高いエネルギーであり、必要以上に取りすぎても正常な代謝をすることができなくなります。何事もバランスよく取ることが大切ということ。極端に考えを振ってはいけませんよ。

肉そのものも、脂以外のタンパク質やカルシウムなど優れた栄養を持つ食材でもあります。ただし肉ばかりを食べていては、生活習慣病のリスクを高めてしまいます。固形化して管理しやすい脂だけに、加工食品にも多く含まれるほか、バターやチーズなどの乳製品にも肉の脂が多く含まれますから、1日の食事をトータルで考えて摂りすぎにならないように注意が必要ですね。

普段の食事で魚の脂が足りていないと言うのであれば、外食の時には魚を意識してみるとか、この日は魚の日など曜日を決めて食べるようにするなど不飽和脂肪酸を積極的に取り入れる工夫をしていきたいですね。

魚そのものが苦手で食べられないと言う方は、植物性の不飽和脂肪酸であるオレイン酸やオリーブオイルに切り替えるなど、体内の脂質が偏らないように注意しましょう。魚の脂はサプリメントもたくさん出ているので、毎日の生活に取り入れてみても良いと思います。

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2016.03.24
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